30年前、女子高生だった我々の溜まり場。
当時からゼリーも乳製品も好きな私はゼリーヨーグルト、友達はハイカロリーなアイスクリームチョイスがテッパン。
2人のときは大体二階だったけれど、3〜4人で行くこともあって、そのときは一階の一番奥の広めの席もよく座ったな。
当時は喫煙可だった。
大学卒業して京都から離れ、社会人3年目にして晴れて実家から飛び出して念願の一人暮らし。
大阪市内に住んでいたし、職場的にも、遊びに行くエリアはキタ界隈が主になった。
そもそも学生時代の友達だって仲良い子の住まいは皆大阪方面だったし、結婚直前まで住んでいた西宮に移ってからは、ますます京都に行く機会はなくなった。
もちろん唯一無二の雰囲気ではあったものの、私が高校生のときにはなかった陽キャ的なシアトル系カフェ(スタバがポピュラーになり始めた)の選択肢もぐんぐん増えて、対照的な純喫茶を思い出すことはほとんどなくなった。
結婚後に帰省して河原町に立ち寄ったとき、想起したくらい。
記憶は不確かだけれど多分、高校卒業してから一度も行っていないと思う。
ところが2019年、当時勤務していたマスコミ系受付スタッフの同僚がさる推し活でよく関西遠征していて、京都のおススメはと聞かれて。
一通り紹介し終えてからふと、すごい怪しい雰囲気の喫茶店だけれどゼリーが美味しくて・・・
とまで言うと、
ソワレじゃない?
はい、インスタもTwitterもやっていなかった私が知らなかっただけで、映え文化が生まれてからは穴場どころかとっくの昔に有名になっていたようです。
その頃には既に超有名で、並んでしか入れないとか。
ウソでしょー
あれは30年前、私の悪友が
『めーっちゃ、怪しい喫茶店あんねん!』
と開拓した場所だったのに。
ちなみにソワレの他はすぐ近くの名曲喫茶みゅーず、河原町のトレッカ、三条寄りのせいほう、少し離れた?(場所だったと思う)シェラメールをローテ。
我ながら渋い女子高生(笑)
まあほぼ当時の悪友が開拓したのだけれど。
同じ女子高だった母親はフランソアが行きつけだったようです。
せいほうやシェラメールはケーキが美味しかった。
この中で場所を変えず今も残っているのはフランソアとソワレのみ。みゅーずとトレッカは閉店、せいほうは情報が上がってこず、シェラメールは滋賀に移転したのかな。
ソワレは今や、日本橋三越の催事に出店するまでの躍進っぷり!
若い人にまで大人気のフェイラーと限定コラボしたり、物販にも精を出してなかなか(笑)
去年初めて行ってたまげたよ。
他の人の口コミにもあるけれど、雰囲気はともかく、あの味が唯一無二かと言われると決してそうじゃないと思うんだよね。
ゼリーと炭酸をガッチャンコさせただけだから。
シアトル系カフェでは無理だけれど、他のレトロぽい喫茶店でやろうと思えば簡単にできそうなものなのに未だ他で似たような提供を聞かないのは、二番煎じと揶揄されることを嫌ってなのか。
稀に二番煎じが本家を上回るパターンもあるけれど、大抵はやっぱり元祖が良かったと言われるのがオチだもんね。
そんな訳で、高校時代以来のソワレを口にしたのは去年。
大都会で再開!
日本橋三越の催事に参戦して2時間以上並ぶ羽目になり、昨今のSNSの影響力を思い知ったわけです(今更過ぎる)
昔は並ばずに好きなだけ食べられた。
昔は1000円近くもしなかった。
すぐに昔は良かったと言う懐古厨のつもりではないけれど、言いたくもなるよなー
そしてぶつくさ文句タレながら、まんまと物販まで手を出してしまうという…(笑)
今の世の中、人に知られたくない&広まって欲しくない店や場所を隠し通すことは無理なんだろうねーSNSがある限り。
反面、そういった情報源のお陰で素敵なものに出会えたりするから胸中複雑。
ソワレに関しては味は確かに同じだけれど、すっかり映えスポットとなってしまった本拠地にはもはや敢えて行こうと思わない。
BGMのないあの静かな空間が好きだった。まあ、思い出補正も込みで。
今もBGMはないままみたいだけれど、きっと店内は昔と違って騒がしそう。
これからは年イチの催事で充分だな。
ちなみに今日は開店1時間半前に到着して、10番目以内に入れた!
去年と同じ、夜会のゼリーポンチとゼリーいちごミルクを。
2つ味わったのでランチをパスしようか迷ったけれど、結局その後久々の七蔵でばらちらし小セットを。そりゃー痩せるわけないや。
また来年も参戦しまーす。
思い出補正?
